昔いっしょにいた子の話

注:自傷行為、暴力表現等の表現が含まれます。閲覧にはご注意ください。

 

 

 

 

 

 

ミンミ(以下、ミン)「また、とあるツイートを見てて。返答ではないけど、俺の経験でも書いてみようかと。」

 

しのぶ(以下、しの)「寝ろよ。睡眠足りてないじゃろ・・・。といっても、聞かぬな。なら、付き合うから、さっさと打つのじゃ。」

 

ミン「ありがと。」

 


もう一人の僕

 

 

ミン「昔、小学生の頃。遊戯王って漫画があって、その主人公が自分でない人格と付き合っていたんだよね。その影響もあって、俺にも”もう一人の自分”がいたことがある。」

 

しの「実は、わしも二回ほどあったことがある、あやつじゃな。」

 

ミン「そうそう。付き合っていた時期は、小学校高学年から、高校のどこかまで。正確な日付はわからない。」

 

しの「今、付き合っておる4人も、正確に出会った日付がわかるのは、スーくらいかの。」

 

ミン「だね。で、”もう一人の自分”、彼は、おれと同じ姿。おれの思考も持ってる。何かあると、導いてくれる、相談にのってくれる等。まさに、考えは知らなかったが、ガイドのように守ってくれていたと思う。」

 

しの「ふむ。世話になっておったのじゃな。」


彼に、自分にしたこと

 

ミン「

さて。彼とはそれなりに楽しくやっていた。

が、中学校の頃。

俺は、人間不信になりかけていて、けど、”人を嫌ってはいけない”という間違った考えに囚われてた。

だから、いろいろと考えることを止めたんだよね。

 

けど、溜めてたものがたくさんあったんだろうね。俺は、彼に当たったのさ。」

 

しの「・・・当たった、か?」

 

ミン「そう。当たった。具体的には、彼にナイフを突き立てた。何度も、何度も。なぜか。彼は、俺と同じだから。何か悪いことがあると、俺が悪いと思い込んでいた当時は、悪い者を攻撃するしかなかったのさ。」

 

しの「あやつは、それでどうした。」

 

ミン「攻撃し返す時もあったよ。けど、大抵は無抵抗だった。だって、彼が俺と同じ、だから、受ける傷も同じ。胸を指せば、俺の胸も焼けるし、それに、」

 

しの「もうよい。・・・その状態は、いつまで続いたのじゃ。」

 

ミン「高校まで。自分を攻撃する無意味さや、別の楽しみを見つけるなどの心の余裕ができてからは、やらなくなっていった。同時に、彼にも会わなくなった。会えないというより、その当時になると、彼に会うことは自分を攻撃することと同義になってたから。」


 

 

ミン「とはいえ。それから、さらにいろいろあって。学生の頃以上にしんどいこともあったりしたけど。とりあえず、俺は元気。」

 

しの「で、彼も元気じゃったの。」

 

ミン「ね。2回会って。といっても、俺は顔を合わせなかったけど。まだ後ろめたい物があるから。」

 

しの「わしが対応したっけの。けど、あやつは、主に何にも思ってないぞ。むしろ、主のために距離を取っておる感じじゃったしの。」

 

ミン「」

 

ミン「ま、ともかく元気ならば良し。と思う。」

 

 

 

ミン「たぶん、なんだけど。」

 

しの「なんじゃ。」

 

ミン「俺は、彼を通して俺を刺してただけで、彼を攻撃したかったわけじゃ、あんまり、なかったんだよね。反撃してきたときは、なにくそ、と理不尽に怒って、彼を狙ったと思うけど。」

 

しの「・・・。さての。どうなんじゃろうな。ともかく、彼は、主を思っておるよ。良い意味での。」

 

ミン「・・・・・・・。そこが、よくわからん。というか、もやもやが晴れるまで、先に進まないのかもな。」


 

しの「この記事、あのツイートへの回答になるのかの?」

 

ミン「わからない。けど、なんだろ。見たくないものを見ようとするときに、自分を傷つけることってあるしさ。こう、なんというか。思うところがあるんだよ。」

 

しの「ま、とにかく。いつかは書こうと思っていた話じゃったわけじゃしな。機会があったということかの。」

 

ミン「かな。とにかく、自分がつらいときは、無理に見ないでください。見れるときは、きっと来ますし、無理をすれば、より見えなくなることもあるかも。」

 

しの「・・・。そう、ツイートすればよいのでは?」

 

ミン「これも、見当違いな気もするからな。」